まずはフローリングに使用されている代表的な木材であるオークから。ブナ科の落葉広葉樹林であるオークは堅く重厚なので耐荷重性もありフローリングに最も多く使用されています。塗装や仕上げの有無などで印象が大きく変わります。
こちらは通常のオークよりも赤みが少なく明るい色のホワイトオーク。ウイスキーやブランデーなどお酒の貯蔵樽に使われているのもこのホワイトオークです。こちらは塗装後オイル仕上げを施して、ロマンティックなインテリアが似合う繊細な印象のフローリングになっています。
ウォールナットの色味は暗いブラウンで木目もきれいな落ち着いた印象の木材です。硬く衝撃にも強いので楽器や高級家具などにも使用されていますが、昨今は原木の出荷量が減っているため幅広のフローリングに使用できる素材の入手は難しいそう。ウォールナットは着色材に馴染む材質なので艶出し加工すればさらに美しい仕上がりになります。こちらのお部屋のフローリングはサテン仕上げでするするとした滑らかな印象。
ヘリンボーンとは山と谷が連続する模様のことで、にしん(ヘリン)の骨(ボーン)に似ていることからこの名前が付けられました。元々はツイード生地の柄に対してアパレル業界で生まれた言葉ですが、現在は建築用語としても使われています。無垢材の小片を組み合わせて張るので通常のフローリングと比べ施工に時間がかかるためコストも高くなりますがお部屋の高級感の演出力は抜群です。
こちらは曲線で構成された個性的なフローリング。静かな波のような緩やかなラインは、自然物は全て曲線で構成されているということを思い起こさせます。ミニマルな空間にナチュラルな素材のフローリングながらエッジの光る個性的なお部屋になりました。