フローリング素材の選び方

林 直樹 林 直樹
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フローリングは、壁とともに部屋の印象を左右する重要なマテリアルです。さらに壁と違ってずっと触れている部分ですので、その素材や質感にはこだわりたいところ。日本では古来より土間から畳にかわり、近年では様々な素材が用いられるようになりました。そこでこの記事では、素材ごとの特徴を軸に、フローリングの選び方のポイントについてご紹介します。

防音効果のあるフローリング

フローリングに求められる機能性として、防音性能は最も気になることだと思います。とくにマンションなどの集合住宅では上下階での音の伝達が気になりますし、無垢材を採用する場合は集合住宅の防音規約ををクリアする必要があります。最近ではフローリング材自体が防音性能を持っているものも多く販売されていますので、選択肢に困ることは少ないでしょう。ただ、クッションシートとなっていることが多いですので、柔らかくない素材を選ぶ場合は、フローリングと床の基礎の間に防音シートを敷いたり、防音性能のある接着剤を使用することも可能です。ざまざまなルールがありますので、建築家と相談して決定することをオススメします。

カラフルなフローリング

フローリングというと単一色というイメージが強いかもしれませんが、もともと西洋の建築ではフローリングに様々な模様や色を取り入れてきました。その代表的な物は写真のような幾何学模様で、古い建築物ではタイルなどが用いられてきましたが、最近ではクッションフロアの普及に伴うフロアシートのデザインバリエーションが増えています。このような模様は空間にリズミカルな印象を持たすことができ、部屋全体の印象を明るく見せることができます。使い方としては、キッチンなどあまり広い場所ではなくポイントで使用することをオススメします。

バスルームのフローリング

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バスルームのフローリングに必要なのは耐水性です。直接、水に接触する場所だけでなく、脱衣スペースや洗面所の周りも水が付着したりする場合がありますので、注意が必要です。耐水性に加え、耐久性も考慮するならタイルが良いでしょう。汚れにも強く、掃除しやすいなども特徴です。さらにタイルには滑りにくい加工がしてあるバルスーム向けの商品も開発されているので、ぜひチェックしてみてください。また他の防水加工のフローリングとしては、ビニル製の床タイルがあります。こちらも防水性能が高く、継ぎ目も少ないので、一般的なタイルよりもカビの発生がおさえられると言われています。

子供部屋のフローリング

子供部屋の床材は、多くの方が悩まれると思いますが、大きくはカーベットかフローリングを選択されるのではないでしょうか。カーベットは防音性能も高く、床材が傷つきにくいですが、カーペットダニなどが繁殖するリスクがあります。また掃除もフローリングに比べてシズライという点もあります。一方フローリングは防音性能は低いですが、カーペットと違い液体の汚れには強く、ダニなどの繁殖もおさえられます。オススメはフローリングを採用し、交換可能なラグなどを敷いてみてはいかがでしょうか。フローリングであれば、天然素材である木材をオススメします。

エコフレンドリーなフローリング

ここ数年注目されているのが節目のある木材を使用したフローリングです。もともと節目は建築材料としては使われてきませんでした。大きくは見た目と強度が落ちると考えられていたからですが、近年では強度に関係ない部分で節目のある木材を取り入れた空間がデザインされています。大きな特徴はこれまであまり使われなかった木材を使うことによるエコフレンドリーな考え方と価格も節目なしのものに比べると安価という経済的な理由もあります。床材としては工夫次第で素敵な空間をつくる素材のひとつといえるでしょう。写真は山道勉建築の遠くを見る家。

オリエンタルなフローリング

オリエンタルなフローリングといえばやはり日本の誇る伝統技術の畳が挙げられると思います。近年では和室の空間が高い評価をされてるようになってきています。従来、畳といえば縁があるものでしたが、琉球畳とよばれる縁なしの正方形の畳は、モダンな空間にピッタリです。また畳自体がフローリングの性能として高く、断熱性、保温性に加え、湿度調整の機能、さらに防音効果もあると日本の住宅に向いている素材ですので、改め畳の良さを生かした空間作りを考慮してみてはいかがでしょうか。他にもこちらの記事や、こちらで他のオリエンタルな空間を参照してみてください。

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