北海道の気候風土と家づくり

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北海道の家には、雪や寒さから暮らしを守るさまざまな工夫が施されています。また、日本の中でも住まいの中の暖かさはNo.1と言われており、冬の立地環境は厳しいながらも住環境は非常に快適にデザインされています。今回は、そんな寒い冬を暖かく越す素敵な北海道の家6選をご紹介していきます。

北海道の家は、大らかさとゆったりとした間取り

北海道の家は、シンプルに快適な住まいを追求した間取りが特徴的です。こちらの住まいは、全体が間仕切りのない大きな一室空間としてデザインされています。大らかな土地同様のゆったりとしたシンプルな間取りは、家族団欒の時間が自然にもてるのが特徴的です。子供5人と夫婦の7人が住むこの住まいの中心は、大きなダイニングです。キッチン、水廻り、機能部分はコンパクトに繋がり作業中でも子供の様子がわかるようになています。北海道の間取りは、冬の厳しい季節を室内でみんなと一緒に過ごす時間を大切にします。

クレジット: 新 良太


「住まいの写真」ページでは様々な種類の壁を紹介しています。◀

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北海道の家は、モダンな住まいでも暖炉と薪がしっくり

北海道の家は、エアコン暖房はほとんど使用されません。暖房用ボイラーを設置したセントラルヒーティングが主流で、燃料は灯油です。最近では、断熱・気密性能の向上に伴い、セントラル暖房やオール電化住宅などが増えています。また、趣のある薪ストーブが復活しつつあります。こちらは、回遊できる土間空間に薪ストーブを配置した住まい。スリットの開口や床のレベル差によって各々の空間を緩やかに繋げます。薪ストーブで住まいの中心となるリビングをしっかり温める暖房方法は、北欧の住まいとも共通していますね。

こちらでは合わせて「冬の住まいと賢い暮らしの知恵」を紹介しています。

クレジット: photo copyright : ISHIZUKA ATELIER


【住まいづくりについては、こちらの記事でも紹介しています】

 プレキャストコンクリートとは?そのメリット・デメリットまとめ

どうやって​積雪を乗り越える?

北海道の家は、冬の自然環境との共生が住まいの基本にあります。例えば、北海道では、トタン屋根が主流で瓦屋根はほとんど見かけません。積雪の重量を考えると、瓦屋根は重く建物への負担が大きい点にあります。こちらは、北海道札幌市に拠点をおくTAC一級建築士事務所が手がける住まい。白い雪に覆われた大地に佇むモノトーンの外観が非常に印象的です。大きな片流れ屋根は効率良く屋根の積雪を落としますが、人が出入りする玄関はフードの配置、または平たい屋根部分につくられており、積雪やつららの落下の危険性についてもしっかりと配慮されています。


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素材を活かしたファサード

こちらは、札幌市近郊の緑豊かな住宅街に位置する住まい。FF式のストーブ・ボイラーが主流になり煙突のある家は少なくなりましたが、こちらは正面に見える薪ストーブの煙突が印象的です。またコンクリート部分と美しいコントラストをなす木のファサードは、季節によって豊かな表情を見せるこの唐松が使用されています。豊かな自然環境を活かした素材の使い方は、北海道の家ならではと頷けます。

クレジット: MASAO NISHIKAWA

高気密・高断熱の住宅性能

冬の厳しい自然環境でも暖かく快適に過ごす北国の住まいは、高気密・高断熱の家です。本州と北海道の住宅では、暖房方法が異なると同時に断熱と気密性が違いが顕著に現れます。北国では、厚い断熱材を住宅に張り巡らせ、さらに壁の内部に隙間なく防湿・気密材を張り巡らせる施工技術、そして壁や小屋裏内の気流止めなどを行い気密性能を高めます。暖房費の欠かせない長い冬の季節を快適にそして経済的に乗り越えるため、太陽光発電やHEMS、ネットゼロエネルギー住宅といった最新の住宅省エネ・創エネに対しても意識が高いのが特徴です。

家を守る無落雪建築

積雪の重さから家を守るため、昔は多く見られた急な三角屋根ですが、最近では写真のような無落雪屋根が多く採用されます。中央に緩い勾配がついているため、屋根に積もった雪は自身の重さで解け水となり、ダクトを通って効率良く外に排出されます。メリットは、何と言っても雪下ろしの必要がないということです。危険な屋根の上に上って雪下ろしをする必要がなく、また以前の三角屋根のように勾配のために足を滑らせて転落するという危険は伴いません。

【北海道の住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ 北海道の長く厳しい冬でも快適に過ごしていける家の5つのポイント


広大な景色を暮らしに取り込む

こちらは、北海道らしい広大な敷地を利用した住まいづくり。周囲は拓け、視界を遮るものは何もありません。防風林で囲まれたテラスに面するリビングや坪庭を望む岩盤浴付きの開放的な浴室は、日々の生活の中に贅沢なひと時をもたらしてくれます。広大な土地に沈む夕陽や星空を望みながらつかる露天風の湯舟は格別でしょうね。

クレジット: 新 良太

豊かな地産地消の住まいづくり

こちらの北海道の家は、地産の材料でつくられています。カラマツの構造が見える天井は、冬でも木の温かい印象で暮らしを包みます。北海道下川町に発注したミズナラの無垢フローリングが使われています。薪ストーブ背面は、近隣の土を利用した左官壁、ストーブ台は奥様の地元である札幌軟石と、住まい建材には地産地消が心がけられています。輸送手間も少なく、品質の良いものが適正価格で手に入るのが魅力です。


撮影:佐々木育弥さん

クレジット: HOUSE&HOUSE


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