気密性を上げて暖かい家をつくるには?

A.Imamura A.Imamura
Ferienhaus in den Bündner Alpen, Drexler Architekten AG Drexler Architekten AG الغرف
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気密性を高めるには、家の断熱性能、換気と空気の循環効率、窓の性能の三つが重要です。この三つが揃うことで、暖かく快適な室内を保ちながら、結露やカビなどを防ぎ、安心して長く暮らせる住まいが生まれます。今回は、気密性を向上させる住まいの対策をご紹介していきます。

気密性と換気システムの関係

気密性が高ければ高いほど換気が必要になります。空気が動かず湿気が溜まり易くなると、結露、腐朽菌の発生に繋がり、建物の劣化を促進するだけでなく衣服や家具、家族の健康にまでに影響します。こちらの住まいは、気密性を保ちながらパッシブ換気を促す家。リビング・ダイニングには、チェリーの突き板仕上げの壁面に大きめのサッシを2枚連続させることで断熱・気密性能を保ち大きな開口を確保。気候の良い時期にはサッシをすべて引き込み全開放でき風の流れを住まいに取り込みます。また、全館空調と同時に、壁面の漆くい木フローリングと呼吸してくれる素材を仕上げに使うことで調湿による体感温度の心地良さ保ちます。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています。◀

※ リビングの写真ページ

気密性を上げるリフォーム

気密性を上げるには、壁、床、天井の断熱材を補修しなければいけません。こちらは、築100年の古民家性能向上リノベーションを行った住まい。全てを完璧に断熱するにはやはりコストがかかります。そこで施主のライフスタイルを考え、建物全体で断熱する部分としない部分に分けて施工されています。床にフェノールフォーム、壁や天井には現場発泡吹付け材を、細部には気密テープが貼られています。古民家のポテンシャルを活かして住まいの性能を向上させるリノベーションは、これからどんどん需要が上がりそうですね。

【気密性つについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています】

※ 気密性の高い家にする方法


窓の対策

窓枠やガラスは、断熱や結露対策に欠かせない要素です。例えば、窓を二重窓にしたり、ガラスの性能を変える、またサッシを変えるといった方法が有効です。特に、日本の住宅においてはアルミサッシが当たり前のように使われていますが、木や樹脂のサッシに比べるとアルミは熱を逃がしやすく、またサッシ自体に結露ができやすくなります。一度窓の断熱対策を見直してみましょう。

外張り断熱とは?

こちらは小波ガルバリウム鋼板の板金仕上と杉板仕上げが素敵なコントラストを演出する外観。外壁は厚物合板下地の上外張り断熱が施されています。外張りは、住まいを柱の外側からすっぽりと全体を包むことで断熱材が切れ目なく連続し、安定した高い気密性を実現させます。壁体内と室内温度に大きな温度差が生まれず壁体内結露を防いでくれます。

充填断熱工法とは? 

充填断熱工法とは、壁や天井の中に断熱材を充填する方法です。この方法では、柱と柱の間のように構造材の間に断熱材が設けられるので、新たにスペースをつくる必要がなく外張り工法より低コストに仕上がるケースが多いと言われています。壁内の結露を生じさせないよう防湿フィルムを貼るといった施工が重要です。

ファース工法とは?

ファース工法とは、外・内断熱を二つ組み合わせた工法です。この工法は、家外から換気システムで取り入れた新鮮な空気を床下に通し、壁内に浸入した湿気を含んだ空気も循環し湿った空気を乾燥させることで壁内のカビや結露を防ぎます。空気循環に重点を置くことで健康な住まい環境が保たれます。

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