現在、日本では新築物件の増加に伴って、空き家率も非常に高い割合で増え続けています。古くなった住居や集合住宅は、建物自体の経年劣化や痛みだけが問題ではありません。時代が進むにつれ変化したライフスタイルに合わない場合は、いくら立地や設備が良かったとしても住みにくさ、生活の窮屈さにつながります。欧米では、リノベーションは物件の新旧に関わらず自分達に合った暮らしを送ることができるように、賃貸物件でもリノベーションが可能な自由度が高い物件が多くあります。ライフスタイルが多様化するこれからは、空き家の生かし方もこうしたQOLにつながるものとして幅広く対応できることが求められるのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、株式会社リボーンキューブが手がけた古い団地のリノベーションです。
キッチンとリビングダイニングのスペースは、床材によって切り替えがされた空間でつながっています。テーブルを置きたいスペースは中途半端な切り替えがされています。
ダイニングキッチンスペースとして、一室の空間になりました。既存の天井を落とし、できる限りの天井高をとることで約3mの開放感を得られ、同じ面積でありながらも、こちらのほうが広々と感じるはずです。年代を感じるキッチンはステンレスキッチンのスタイリッシュなものへ入れ替えられ、モダンな空間にぴったりの印象を与えます。壁面のタイルや間接照明によって、倉庫風のインダストリアルなテイストへと見事に変貌を遂げています。
単独の居室は間仕切りと天井が取り払われ、リビングとダイニングキッチンがつながり、まるでスタジオのようなユニークな空間が生まれました。深いネイビーカラーの床と、造作家具のダークブラウンが調和し、海外のインテリアのような個性的でファッショナブルな印象を与えます。天井高さを優先し、配管や配線の見える姿も今のトレンドに人気です。リノベーションによって立体感が生みだされることで、ワクワクした空間が出来上がりました。
洗面台や洗濯機スペースは内装を含め全て一新されました。ボウルのみのシンプルな洗面台は大きさもあり、使い勝手も抜群です。限られたスペースの分、造作をシンプルにすることで、住まう人がフレキシブルに空間をカスタマイズしやすいようになっています。
全体のタイルを張り替え、モダンでスタイリッシュなバスルームへと変身しました。給湯用のカランとシャワーを分け、使い勝手も向上しています。全体のグレイッシュな色合いはモデルルームのような印象です。毎日使うバスルームだからこそ、インテリアにもこだわりたい空間です。
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