今回ご紹介するのは、住まいの奥にある森が眺められるという、自然を感じる住宅です。アウトドア好きなクライアントさんのために趣味のための収納部屋も設け、好きなことと生活を思う存分楽しめる住まいとなっているのが特徴です。この住まい手掛けたのは、京都を拠点に活動するフォーレストデザイン一級建築士事務所です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見ていきましょう!
住まいがある敷地は分譲地で、均一的に区分された土地に住宅がまとまって建てられています。敷地の奥には森があり、その森の存在が今回の住まい作りにおいての大きなポイントとなっているそうです。「森を眺めながら生活したい」というクライアントさんの希望を叶えるため、建物の開口部を工夫し日常の中でも森を常に意識して生活できるように考えられたこの家。住まいの構成は、1階に趣味室、中庭、各個室、サニタリースペース、階段室を、2階に和室とLDKというレイアウトとなっています。
こちらは2階のLDKの様子です。壁沿いに設けられているのは、チーク材を使ったテレビボード。木目や質感が美しく、上品な仕上がりとなっています。正面奥には、同じようにチーク材の作業机も作られました。この2階空間は、フローリングを含め空間全体がナチュラルな雰囲気にあふれ、癒される部屋となっているのが分かります。ピクチャーウィンドウのような横長の開口部からは、森のある景色が毎日好きなだけ楽しめます。また、あらわしとなっている梁は、シンプルながらもインテリアのアクセントとなっていてお洒落ですね。
こちらは同じく2階リビングと隣の和室までをのぞんだ様子です。和室からリビングへとつながるように伸びている登り梁と勾配天井は、シンプルながらも2階の空間全体にインテリアとしてのリズム感と迫力を与えています。天井勾配の高い側に高窓も設けられているので、気持ちのいい光が2階空間に降り注ぎ、明るく快適な家族の共有スペースとなっています。
こちらはキッチンスペースの様子。オープン型のカウンターキッチンとなっており、ダイニングテーブル部分はキッチンと対面する形を取っています。美しい木目で高級感があふれるチーク材を使用し、気取らずにでも少しリッチな気分で食事が楽しめそうな雰囲気。また、キッチンとダイニングでダイレクトにコミュニケーションが取りやすいレイアウトなので、配膳の準備や料理のお手伝いなど、食事時の家族の連携もスムーズに行きやすい印象です。そして、このテーブルの配置によってキッチンの開口部の景色がのぞめ、食事中も開放感を味わいながら少し優雅な気分で過ごすことが出来そうです。
こちらは1階にある趣味室の様子です。スノーボード、サーフボード、ロードバイク等が置かれていて、クライアントさんがアウトドア好きで色々な趣味を持っているということがよく分かりますね。造り付けの棚がある他はいたってシンプルなスペースで、道具類も使いやすいように整理されている印象です。あるものが一目でわかる、とてもすっきりとした収納部屋となっています。
こちらはシンプルでモダンな洗面室の様子。真っ白な空間に、ダークブラウンの収納棚とそれより少し明るめブラウンの洗面台を設けています。余計な飾りが一切ないスタイリッシュで、かつ機能的な洗面室となっている印象です。奥にはバスルームがあり、バスタブや床部分が白、壁部分はナチュラルカラーが使われ、洗面室とのコントラストが面白く、全体的にお洒落な空間に仕上がっています。